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イケメン戦国◇甘い囁き◇R18

第2章 嵐の夜のおあずけ/伊達政宗(政宗side)


自分の部屋に連れて来て、布団の上に寝かさせ横向きのまま抱きしめた。

もぞもぞと動きながら俺の背中を押し始めるということは?

どうやら俺に乗っかってもらいたいらしいな
言葉ではなく態度で示すとは可愛いすぎるだろ


「ふっ……」


思わず鼻から息を抜くように笑ってしまったぜ



「俺を感じたいのか?」


「うん」

「今日はずいぶんと素直だな」

「だって……」


頬をうっすらと染め、まだ涙で潤んでいる瞳が真っ直ぐと俺を見つめてくる。

そんな風に見つめられたら理性なんか吹っ飛んじまう。
今すぐにでも思いっきり抱きしめたいが、余裕のない俺を見せるのはイヤだ。
(いつでも愛香の前では余裕のある格好良い俺でいたいんだよ)


心ではそう思ってはいるんだが
身体は愛香に触れたがっている。


愛香が居なくなってしまうかも……
そんな事が頭を掠めたばかりだったから
どうしても愛香の存在をこの身体で感じたい


「政宗はどうしてあそこに居たの?」

偶然出会ったと思っているのかよ
まったく


「俺の居ない所で泣いてるんじゃねーよ」



頬から唇にかけてなぞるように指をスライドさせていく
そんな小さな行為でも愛香は、惚けたように吐息を洩らす



「ンっ……」




 
もう我慢の限界だ



全体重をかけて愛香を強く抱きしめる

「離れたくないよ」

「手放す気はない」




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