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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第10章 あくまで反対だからね



「難しい…」

「私もわからないわ…」


私とさっちゃんはやはりこの手の話は疎いというか、苦手でついていけない。

というより、私とさっちゃんは一軍配属で、毎日あの変人集団を見ているため、今更彼らを格好いい、と思うことはないような気もするんだけど。

みっちゃんとあっちゃんはあまり一軍の人たちと関わることが多くはないから、彼女らのなかで美化されてそう思うだけなんじゃないか、と思ってしまう。


「華澄ちゃんとさつきちゃんの感覚の方が難しいよね…」

「うん、やっぱりちょっと変わってるかも…。二人ともモテるのに…」


そんなこと言われても、私たちからしてみれば二人の方が余程感覚が変わっている、と思うのだけど…。


「おーい、華澄!いつまで油売ってんだ、早く戻ってこい!」


修ちゃんが一軍の体育館の方から私を呼ぶ声がして、私は「はーい」と返事をした。


「「きゃーっっ!虹村主将!!」」


…やっぱ、わかんないわ。

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