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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第9章 私も行く



「でも…、私。伯父さんが心配、で…。それどころじゃないわ…」


昼休みまで流していたものとは全く違う涙がこぼれた。

それを見て修ちゃんは、私を抱きしめ、いつものように私の頭を優しく撫でてくれる。


「ぜってぇ大丈夫だ。何の心配もいらねーよ。だから今だけは我慢してくれ」


その言葉は修ちゃんが自分自身に言い聞かせているようにも聞こえた。

そうよ、私だけが辛いわけじゃないわ。

修ちゃんの方がよっぽど辛いに決まってる。

私は、修ちゃんの言葉に漸く首を縦に振った。


「詳しくわかったら連絡する。部活、頼むぞ」

「うん」


私が返事したのを確認すると、修ちゃんは走り去っていった。

修ちゃんの後姿を見ながら、私はまた涙を流す。

…神様。

どうかお願いです。伯父さんを助けてください。

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