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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第9章 私も行く



「征十郎?何なの?」


私が問いかけても、彼は意味深な笑みを浮かべるだけで答えてはくれない。

さっちゃんも戸惑いを隠せないようだ。


「緑間、紫原。渡してくれ」

「「……?」」


征十郎に促された二人は何やら紙袋をそれぞれ一つずつテーブルの下から出し、私とさっちゃんに渡す。


「はい、藍ちん。これバレンタインのお返しー」

「え?」

「日頃の感謝も込めて、俺たち全員からなのだよ」

「え?」


いまだ戸惑いを隠しきれない私とさっちゃんは渡されたそれをおずおずを受け取る。


「征十郎、これは…?」

「いいからさっさと開けろよ」


大ちゃんに言われ、私とさっちゃんは顔を見合わせて、紙袋の中を見る。

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