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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第8章 誰の顔も浮かんでこないわ



「バレンタインの話してたんだよ!ね?カスミン」

「バレンタイン!?」


さっちゃんの口から出た『バレンタイン』というワードに反応したのが、あっくんだということは言うまでもない。


「華澄はともかくとして、さつきはぜってぇ作んじゃねーぞ」

「青峰、失礼なのだよ」


大ちゃんはこれまでも散々言ってきたのだろうが、さらに念押しのように言った。

それを隣に立っていた真ちゃんが諌める。


「じゃあ、お前はあいつが作ったモン食うのか?」

「……」

「ちょっと!青峰君もミドリンもひどい!!」


本来ならここで私は二人を諌めなければならない立場でもあるのだが、さっちゃんの料理に関してだけは私にもフォローのしようがない。

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