第7章 そういうことだったのね
「スターティングメンバーは赤司、緑間、紫原、青峰、灰崎だ。行って来い」
「ちょっと、コーチ?!流石にそれは…」
鬼畜すぎませんか?と言おうとしたとき、修ちゃんに肩をつかまれ、首を横に振った。
いや、悪いのは祥ちゃんだけど。
修ちゃんにシメられた直後に試合に出るのは流石に怪我する(既にしてるけど)リスクが上がるというか…。
すると、コーチと修ちゃんは目を合わせて、お互いに頷いた。
…あんたらグルかい。
「それと黒子。お前は後半から出てもらう、いいな」
「…はい」
*
午後の試合が始まった。
順調に点を重ねているように見えて、やはり二試合目だからか動きが鈍く、大ちゃんなんかはシュートが外れてしまった。全員かなり息が上がってきているようだ。
「やっぱり課題は体力ね」
「ああ。二試合目ともなると相当動きが落ちる」
私と同意見の修ちゃんは答える。
「にしても灰崎はだらしねーなー。あいつは一試合目なのにもうニブってるじゃねーか」
「それは虹村がヤキ入れたからじゃない?」
同感です。久保田先輩。