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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第27章 逃げない



その日の帰宅後。

夕飯時になれば、いつものように母は私に「高校はもう決めた?」と尋ねてくる。


「そのことでパパとママに話があるの」


私は食べていた手を止めて、箸を置いた。

私がそうしたのを見て、同様に父と母も箸を置いて私を見る。


「私…洛山へ行こうと思うわ」

「洛山…?」


母は首を傾げる。

私は頷いて答えた。


「そう、洛山。京都の高校よ」

「きょ、京都?!」

「どうしたんだ、急に…!」


都内かその付近の高校だと思っていた父と母は、目を見開いて驚く。

無理もない。

昼間の私も同じような反応だったのだから。


「…征十郎に付いてくるように言われたの」

「赤司君に?まさか、あなた…またマネージャーやるの…?」


私はコクリ、と頷いた。

おそらく、私がここ一年ほど様子がおかしかった理由をなんとなくでも知っている二人は、戸惑ったような顔をする。


「…華澄。それはよく考えた上で出した答えなのか?」

「そ、そうよ…!赤司君について行くってことは、またバスケに関わらなくちゃいけないのよ?わかってるの?!」

「わかってるわ」

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