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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第6章 本当に彼でいいの?



戸締りは大ちゃんとさっちゃんがやってくれるとのことで、片づけを終えた私はさっさと着替えを済ませて、更衣室を出た。


「あら、いない」


更衣室の外で待っているだろうと思っていた姿は見当たらず、校門にいるのかと思い、連絡が来てないか確認しても修ちゃんからの連絡はない。

となれば、まだ部室にいるのだろう。

私は、どういうわけか私より先に体育館を出たにも関わらずいまだに着替え終わっていないであろう従兄を迎えに部室へと向かった。


「…格だ」


部室の中から修ちゃんの声が聞こえ、本当にまだいたのか、と私は呆れた。


「修ちゃん?まだ着替えてないの?帰るわよ」

「おー、悪りぃ悪りぃ。じゃ俺は先に帰るわ」

「っつかれーっす」


漸くこのどうしようもない従兄が部室から出てきた。本当にこの人が主将でいいのだろうか、と疑問に思うことも少なくない。

まあ、修ちゃんだからこそあの個性の強い一軍メンバーをまとめられるんだろうけど。


「着替えるのにどれだけ時間がかかるのよ」

「だから悪りぃって」

「虹村と藍川ってさー」


修ちゃんと一緒に部室から出てきた久保田先輩がおもむろに言い出した。

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