• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第27章 逃げない



こんなの八つ当たりだってわかってる。

黄瀬のせいなんかじゃない、全部私のせいだって。

それでも、もう止められなかった。


「…ってぇ…。俺、女の子には優しくするのがモットーなんスけど…、流石にこれは無理ッスね…」


思いっきり私に頬を殴られた黄瀬は、当然怒った顔で私を見下ろし、私の胸倉を掴んだ。


「…おい黄瀬。やめとけ」


片手を上げかけた黄瀬の腕を大ちゃんは掴む。


「…ッチ」


大ちゃんに止められた黄瀬は、舌打ちをして腕を下した。

…いっその事殴られてしまえば、全部お前のせいだと責め立てられれば、どれだけ楽だったか。

私は、黄瀬を一睨みして、その場から離れた。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp