• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第26章 色を失ってゆく



そのまま試合は何事もないように進んでいく。

それでも、スコアを書く私は試合終了が近づくにつれて、どんどんと吐き気がしてくる。

体の震えも止まらなくなってしまった。


「…藍川?具合が悪いのか?」


隣に座る監督も、私の様子のおかしさに気づき、声を掛ける。


「…いえ、大丈夫です」



これが私が犯してきた罪の報いなのか。

私はこの試合を見届けなければならない。

私が弱かったばかりに、沢山の過ちを見て見ぬふりをして受け入れてきたばかりに…。



…それ故に生んでしまったバスケを愚弄するこの怪物たちを…。



「おーい、紫原ー」

「あいよー」


残り数秒、大ちゃんを抜いた7番の彼のシュートは外れてしまうも、それをあっくんが自殺点として決めてしまう。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp