• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第26章 色を失ってゆく



聞いていくうちに自分でも顔が青ざめていくのが分かった。


「…ちょっ…何言ってるの…?流石にそれは…。征十郎も止めて…!」


その何とも言えない内容に、私は征十郎に助けを求めるように言った。


「…ふむ。いいじゃないか。ただの点取りゲームよりはるかに楽しめそうだ。それに今からの相手にもうってつけだ」

「征十郎?!それじゃ話が違…っ」

「何か不満でもあるのか?勝てれば内容は関係ない、どうせなら楽しんだ方がいいだろう?」

「……っ」


…違う。

私は…。


『それではこれより決勝戦。帝光中学校対明洸中学校の試合を始めます』




コートへ向かっていく皆の背中が遠い。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp