第25章 行ってらっしゃい
結局、修ちゃんは偶々日本人の同い年の男の子と出会い、助けてもらったとかなんとか…。
その男の子の知り合いの人に長いお説教を食らった後に、伯父さんたちの待つ病院に無事送り届けてもらったらしい。
「…修ちゃんは相変わらず馬鹿ね」
私が呟くと、父と母も「うんうん」と首を縦に振り、私は少し笑った。
修ちゃんがいなくなった今、私はこれから一人で立ち向かわなければならない。
「(修ちゃん…私は…)」
覚悟は決まったはず。
私は彼らの側にいるために、間違っているとわかっていても、変わる決意ならできたから。