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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第25章 行ってらっしゃい



もう私の側にいてくれる人は誰もいなくなった。


「修ちゃん、行ってらっしゃい」

「おう、着いたら連絡するわ」


いつものように私の頭を撫で、それだけ言うと、修ちゃんは久保田先輩たちと一緒に校門を出て行った。

この後、修ちゃんは私の家にある荷物を持って空港へ向かい、午後三時の飛行機で日本を立つ。

本当はお見送りに行くつもりだったが、この後部活がありトップマネージャーの私が抜けていいはずもなく、校門でのお見送りとなった。

でも、それで良かったのかもしれない。

空港まで行っていれば間違いなく私は泣いてしまう。

去っていく従兄の背中を見送って、私は覚悟を決めた。





午前一時。

ベッドに横になりながらも、なかなか寝付けなかった私の耳に、メール受信の音が鳴り響く。


『無事に着いた』


修ちゃんからだ。

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