第25章 行ってらっしゃい
「本当は言わなきゃいけないって、わかっているのよ?あなたたちは間違ってるって。でも、私はこれを受け入れなきゃいけないの。順応しなきゃ…この先やっていけないから…」
受け入れなければならない。
私も変わらなければならない。
そうしなければ、あの人たちの側にいることは許されないから。
そして、それは後三か月以内にできるようにならなければならない。
「お前よ…俺がいなくなった後、ホントに大丈夫なのかよ」
「まだ三か月はあるわ。私はこれでもトップマネージャーなのよ?それくらいすぐにでもできるわよ」
「……」
本当はやろうと思えばいつでも変わることはできるだろう。
なのにできないのは、私がまだ覚悟を決めれないから。
心のどこかでまだ迷っているから。
そして、修ちゃんの優しさに甘えているから。
修ちゃんは、そんな私を見て、何か考え込むようにしていた。