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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



ずぶ濡れになりながら歩いていると、帰路の途にある河原に差し掛かった。

続く雨で、川は澱んだ色をしており、まるで私の心を表しているようで…。

私は、土手を下り、川のすぐ淵に立った。


「(…私さえいなければ)」


そうよ。

私さえいなければこんな事にはならなかったのではないか。

誰も傷つかずに済んだのではないか。


「…こんな世界、なくなってしまえばいいのに」


私は、躊躇いもなく、目を閉じて一歩踏み出そうとした。

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