第24章 誰でもない私のせいで
彼女たちの方を振り向いて私は告げた。
思っていたより、私は酷い顔をしていたらしい。
私の顔を見た彼女たちは黙り込んで、そのまま体育館を後にした。
「カスミン…」
「ねぇ、さっちゃん。私は、一体どこから間違えていたのかしら…?」
教えてよ、誰か。
どうすれば良かったのか、どうすればいいのか。
「……」
「ごめん、やっぱり何でもないわ。早く片付けて帰りましょう」
無言のまま片づけを終え、私はひとり帰路についていた。
空は曇っており、今にも降り出しそうである。
「…最近、多いわね」
ここ最近の記憶を辿っても、何か思いつめた日というのは雨ばかりだった気がする。
ほら、また降り出してきた。
今日は折り畳み傘が鞄に入っているけれど、わざわざ取り出す気力すらない。