• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



…上手く笑えていただろうか。

…普段通りに振舞えていただろうか。


「……っ、う…っ……っ」


変えてしまった。私が。

誰でもない私のせいで、皆変わってしまった。

もう、元に戻すことは…できないの…?


「…ごめ…、なさっ…」


ごめんなさい。

ごめんなさい。

謝っても謝りきれない。

私がもっとしっかりしていれば、もっと強くいられたならば…。

守りたかったのに、皆を。

皆にずっと笑っていて欲しかったのに。

私が、この私が、大切な仲間を変えてしまったんだ。


「…ぅうっ、…いやぁぁああっ!!」


私は、雨に打たれ、制服がどんどんと重みを増していくことも気にせず、泣き続けた。

いや、もう泣くことしかできなかったんだ。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp