第24章 誰でもない私のせいで
…上手く笑えていただろうか。
…普段通りに振舞えていただろうか。
「……っ、う…っ……っ」
変えてしまった。私が。
誰でもない私のせいで、皆変わってしまった。
もう、元に戻すことは…できないの…?
「…ごめ…、なさっ…」
ごめんなさい。
ごめんなさい。
謝っても謝りきれない。
私がもっとしっかりしていれば、もっと強くいられたならば…。
守りたかったのに、皆を。
皆にずっと笑っていて欲しかったのに。
私が、この私が、大切な仲間を変えてしまったんだ。
「…ぅうっ、…いやぁぁああっ!!」
私は、雨に打たれ、制服がどんどんと重みを増していくことも気にせず、泣き続けた。
いや、もう泣くことしかできなかったんだ。