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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



私が怪我をした翌日、大ちゃんはまたもや部員とちょっとした言い合いになったらしく、今回は練習を放棄して体育館を出て行ってしまったという。

真田監督がそれを追いかけ、テツ君もまた追いかけたらしいが、テツ君が大ちゃんを見つけた時は既に遅く、監督は大ちゃんに「試合に出て勝ち続けるならば、練習には来なくてもいい」と言ったらしい。

そして問題はそれだけではなかった。

その日の練習後のことだ。


『ねぇ赤ちーん…。俺負けるの嫌いだし、だから今まで練習には出るようにしてたんだけどさー、練習しなくても勝てるんなら俺だってしたくないんだよねー。峰ちんがいいなら…俺も練習やめよっかなーって』

『馬鹿を言うな。そんなこと許せるはずがない』

『だってー負ける気がしないんだもん、今の俺ー。それに俺は今まで赤ちんの言うことだけは聞いてたのはさー、赤ちんにだけは絶対勝てない、と思ってたからなんだよねー。だけど最近段々、そーでもないかもって思ってきたんだよねー。俺より弱い人の言うこと聞くの、やだなぁ』

『…なんだと。今なんと言った?紫原』

『…だからー、俺より弱い人の言うこと聞くのやだって。……大体、藍……華澄が怪我したのだって、お前のせいだろ』

『急に何言ってるの、ムッくん!冗談でしょ!?カスミンが怪我したのは赤司君のせいじゃないよ!それに喧嘩なんて後で監督に…』

『どけ、桃井。聞き捨てならないな、紫原。主将が必ずしも一番強くある必要はないが、そこまでハッキリ歯向かわれては話が別だ。力ずくでなければならないのなら、そうするまでだ。自惚れるなよ。…一対一、五本先取だ』

『赤司…!?』

『ちょっ…』

『少しお灸をすえてやる』

『どうなっても知らないよ、赤ちーん』

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