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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



放課後。

真田監督の元へ一度、これまで部活を空けてしまったことを謝りに行き、それから練習へ向かうべく体育館へと足を進めた。

監督と話していた時、少し様子がおかしいことは気になったが、さほど気にも留めなかった。


「着替えは…無理ね…」


ギプスがあるため、ひとりで着替えることは困難だと理解した私は、汚れることを覚悟したうえで制服のまま部活に顔を出した。


「さっちゃん」

「!あ、カスミン…。もう大丈夫なの…?」


体育館の入り口に立つさっちゃんの姿を見つけ、声を掛けた。

しかし、その様子はどこかおかしい。


「ええ。もう平気だから、部活にも出れるわ」


さっちゃんの様子のおかしさに首を傾げながら、そう言い、私は練習中の体育館の中へ視線を移した。


「……?」


だが、何かがおかしい。

普段と変わらず練習している。

そのはずなのにどこか殺伐としていて、空気が重い。

何より、体育館内のどこを探しても大ちゃんとあっくんの姿が見当たらない。


「…さっちゃん?これ、どういうこと…なの?」

「……」


暫く下を俯いて黙っていたが、さっちゃんは徐に口を開き、私がいなかった間に起きた出来事を話してくれた。

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