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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第24章 誰でもない私のせいで



その日は午後から雨が降ってきてしまい、傘なんて持ってきていない私はどうしようか、と窓の外の空を眺めながら授業を受けていた。


「(…バスケ部の皆は、誰も来てくれなかったわね…)」


来てほしいわけでもないけれど、この三日間、誰の顔も見ていない。

たった三日間だが、入部してからそんなに皆の顔を見ていないということはなかったために、少し寂しく思ったが、この運動音痴さが祟って階段から落ちる、という愚行に皆呆れかえっているんだろう、と思っていた。


「(今日から部活にも行っていい、と言われているし、顔を出したらまず謝らなくちゃ…)」


腕を思うように動かすことはできないが、身体管理はできるし、両手では無理だが、運のいいことに利き腕は使える。

四日間も部活を空けてしまったのだから、今日からは自分の体に鞭を打ってでも頑張らなくちゃ。

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