第24章 誰でもない私のせいで
退院してから二日は家で安静にしていた。
この間に修ちゃんや友だちがお見舞いにきてくれた。
修ちゃんは、「絶対いつかやらかすと思ってたんだよ」なんて失礼なことを言ってくれたが、心配をかけてしまったことは心の底から反省した。
だけど、練習が忙しいとはいえ、バスケ部の面々は誰も来なかった。
一応、心配をかけたことの謝罪ともう大丈夫だ、というメールは皆に送り、それぞれ返信はくれた。
が、征十郎とあっくんだけは何も返してくれなかった。
「華澄ちゃーん!大丈夫!?心配したんだよ?」
階段から落ちて四日目。
漸く私は学校に登校した。
腕にはギプス、頭には包帯ぐるぐる、膝には大きな絆創膏、といった何とも痛々しい姿ではあったが、クラスの友だちは私が思ったよりも元気であったことに安心してくれた。
「心配かけてごめんなさい。見た目はこんなだけど大丈夫よ」
「本当に良かったあ…」
「もう!華澄ちゃんは絶対いつか何かやる、と思ってたんだよ!」
「それ、修ちゃんにも言われたわ」
「そりゃそうだよ!」
少々怒られつつも、普段通りのこの会話にどこか安心した。
まだ、何も変わっていないんだと。