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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第23章 私を認めて



「何のことだ」

「何って…。そりゃお前、華澄のこと…っん?!」

「ごめんね、赤司君。この人今日熱があるみたいなの」


大ちゃんが何かを言いかけるが、さっちゃんはそれを慌てた様子で口を塞ぐ。


「っ何すんだ、さつき!」

「青峰君が空気を読まないからでしょ!」


大ちゃんは突然の出来事に、さっちゃんを睨んで怒るが、それ以上の剣幕でさっちゃんが怒ったことによって、黙り込んでしまった。


「ねー、藍ちんのご飯食べちゃダメなのー?」


あっくんは不機嫌な征十郎の様子などお構いなしに、のん気なことを問いかけてくる。

いまだ眉間に皺の寄ったままの征十郎にあっくん以外の私たちは固唾を飲んで、それを窺っていた。


「…俺はもう失礼するよ。やらなければならないことがあるんだ」


征十郎はそれだけ言うと、席を立って、行ってしまった。


「私ももう行くわ。あっくん、それ全部食べていいから」

「わーい」


征十郎の様子が気になった私も、彼に続いて席を立ち、征十郎を追いかけた。

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