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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第23章 私を認めて



私だって、皆を守りたいんだ。

いくら自分が嫌われようとも、それでもこの先もずっと皆が笑ってバスケを続けられるのなら、私なんてどうなろうとも構わない。


「ごめんなさっ…せいじゅ、ろ…、私…ごめん、なさ…い」

「…大丈夫だ。泣かなくていい。お前ひとりで背負うことはないんだ」


征十郎は私の涙を拭ってくれる。

彼の優しさに私の目から更に涙が溢れてしまった。

その後、征十郎は皆に事の次第を説明してくれ、皆は納得してくれた。

黄瀬なんかは「藍川っちのこと嫌いになりかけたッスよー」なんて言っていたが、別にお前からは嫌われようがどうってことはない、と呟いたのは、きっと聞こえていないはず。


そうして事態は、丸く収まった…。そのはずだった。





それから少し経ってからのこと。

大ちゃんは部活をサボることなく顔を出して、真面目に練習に参加しているが、毎日のように周りの部員にキレる。

そんな大ちゃんに声を掛けようとして、テツ君はいまだできずに、二人の仲もそのまま。

さらにはあっくんと真ちゃんも急成長し始め、私の不安は深まる一方だった。

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