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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第23章 私を認めて



そんな大ちゃんを見てテツ君は声を掛けようとするが、全中のあの時以来、彼らはまともに会話をしていないらしい。

…こんな時、修ちゃんがいてくれたら。


「連絡事項は特になし。以上だ」

「「「お疲れ様でした」」」


妙な不穏さを残しながら、新チーム初日は終了。

真田コーチ、いや、真田監督もこの雰囲気の悪さに頭を悩ませている様子ではあるが、私からはどうこう言えるわけでもない。

そのまま監督は理事長に呼ばれ、体育館を早々と去っていった。


「…征十郎、皆に話があるの。集めてもらってもいいかしら…」

「?どうしたんだ急に…」


私にできることはこれしかない。

正しいのか、そうでないのか。

それでも…、皆を守るために…。


私に言われた征十郎は、大ちゃん、真ちゃん、あっくん、黄瀬、テツ君を集めてくれた。


「藍川、話とは何なのだよ」

「…お願いがあるの」

「藍川っちがお願いって珍しーッスね?どーしたんスか?」


…本当はこんなこと言っていいわけじゃないってことくらいわかってる。

わかってるの、でも…。

唇に血が滲むほど、強く噛みしめた。

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