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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



その日の夜。

お風呂を済ませた私の携帯が鳴り響く。

着信相手を見れば、なんと珍しいことに真田コーチから。


「何かしら…?」


明日は朝練もないはずだし、緊急の連絡でもあったのかしら、と思いながら通話ボタンを押す。


「はい、藍川です。こんばんわ」

『夜分にすまない』

「いえ、どうしたのですか?」

『明日の朝、HRの前に職員室へきてくれないか?大事な話がある』

「?わかりました」


コーチはそれだけ伝えると、電話を切った。

…緊急なら今言えばいいのに。

一体何の用件だったのかしら…?





翌朝。

朝練はないとは言っても、コーチから呼び出された私は少し早い時間帯に校門を潜る。


「カスミン!」

「あら、さっちゃん。おはよう。早いわね」

「うん。昨日コーチから連絡があって」


朝練がないにも関わらず、私と同じ時間帯に登校してきたさっちゃんに挨拶をすると、どうやらさっちゃんもコーチに呼ばれたらしい。

今日から新チームになるということで、新しいメニューでも渡すのかしら?

でも、そんなことでわざわざ朝っぱらから呼び出さなくても…。

そんな会話をしながら私とさっちゃんは職員室へ向かう途中、運よく廊下でコーチと会った。


「コーチ、おはようございます」

「ああ、おはよう」

「おはようございます。それで、私たちに話とは何ですか?」


さっちゃんが問いかけると、コーチは表情を暗くして言った。

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