• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



「…何ボーっとしてんだよ」


皆の輪の中へ入ろうとしない大ちゃんの頭を修ちゃんがつかむ。


「お前のおかげで優勝できたんだ。もっと喜んでいいんだぞ。行けよ、せめて今だけでも素直になってもいいじゃねーか」


修ちゃんに言われた大ちゃんは、少しだけ笑みを浮かべてコートの皆の元へ駆け寄った。


「修ちゃん!修ちゃん!写真撮ってちょうだい!」

「あ゛あ゛?何でだよ…普通逆だろ…」

「お願い!」

「私からもお願いします!はい、カメラ!」


さっちゃんがポケットから出したカメラを差し出すと、修ちゃんはフッと笑ってそれを受け取る。


「ったく、しょーがねーな。ほら、行け」


修ちゃんに言われ、私とさっちゃんは整列を終えた皆の元へ駆け寄り、コートに並んだ。


「おら、行くぞー?はいチーズー」



この時は、

『まだ間に合う』『やり直せる』

そう信じていた。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp