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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



「カスミン!」

「さっちゃん!」


そろそろ時間だということで、私たちは控室を出て、ベンチへと戻っていた。


「遅くなってごめんね、結構手間取っちゃって…」

「ううん、ありがとう。それで、どうだったの?」

「カスミンの言う通りだったよ」

「やっぱりそうだったのね…」


私がさっちゃんに頼んでいた調べごと。

それは例の双子が小学生までに何か武術的なことをしていなかったか。

バスケの技術自体は、そこまで上手く感じられなかった。

にも関わらず、当たりの技術はとんでもなく上手い。

ということはおそらく、バスケを始めたのは中学生になってから。

そして、それまでに間合いの技術を要する何らかの武術を習っていた可能性がある。


「合気道…!?」


ベンチに戻ったさっちゃんは、新しく得た双子のデータを皆の前で話す。


「はい、カスミンに言われて今調べてきたので、間違いありません。あの双子は小学六年まで合気道をやっていて、天才兄弟として有名で大会でも優勝しています。合気道は相手の呼吸に合わせ、力の向きをかえいなす武術。ファウルを貰う時のあの間合いとタイミングの上手さはそれによるものだと思います」

「やっぱり、合気道かぁ…」


さっちゃんに情報収集教えといて良かったわ。

私もできるけど、さっちゃんほどは早く集められないし…。

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