• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



その後、勿論黄瀬は一度ベンチに下げられた。

さらに、ファウルを気にするあまりに思い切ったプレイができなくなった帝光は、ペースダウン。

そのおかげか、前半を26-31、とこちら側が追いかける形で終了してしまった。

それだけではない。


「エース青峰、ファウル4つ目…!おそらく後半はほとんど使えないぞ…!」


あの双子は、こちらのエースを完全に潰しに来ていた。

大ちゃんも避けてはいたようだが、投げやりな精神状態から、もろに嵌ってしまった。

どうしようもない不穏な空気が帝光のベンチに襲い掛かる。


「真田…選手と先に控室に戻っていろ。あとは任せる。…青峰、少しここに残れ。少し話そう」


監督?

監督が何を考えているのかは分からないまま、私たちはコーチと一緒に控室へ戻った。


「(…さっちゃん、遅いわね。手こずってるのかしら…)」


テツ君もちょっと風に当たりたい、と言ってどこかへ行ってしまったし。


「…黄瀬」

「…スンマセン」

「まだ何も言っていないのだけど」


控室へ戻っても、不穏な空気は変わらないまま。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp