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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



その試合、大ちゃんはいつも以上に得点を重ねており、周囲からは絶好調に見えるが、私たちには不安を掻き立てられるようなプレイだった。


「青峰君…」


ベンチの後ろに立つさっちゃんも、どこか投げやりな大ちゃんのプレイを心配そうに見る。

だが、不安要素はこれだけではない。


「!」

「アウトオブバウンズ!白ボール」

「どーしたんスか、黒子っち!」

「…すみません」


テツ君らしくないミス。

表情もどこか暗く、先程の大ちゃんとの一件があまりにもショックだったことがうかがえた。


『帝光、選手交代です』


結局、ミスを連発してしまったテツ君は久保田先輩と交代。

ベンチに帰ってきた彼に、私は何も声を掛けることができなかった。

そして、この試合、大ちゃんは40得点を記録し、帝光の圧勝。

翌日の準決勝へとコマを進めた。

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