• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第22章 絶対間違ってない



第一試合。


「…な、なんスか、これ…。初日から満員…!?」

「初日からは流石に初めてじゃないー?」

「ああ」


ベンチで準備をしているスタメンたちが口々に言う。

確かにいくら注目されていても、初日でこんなにギャラリーが多いのは初めてだ。


『始めます。整列してください』


アナウンスで、今日のスタメンの征十郎、真ちゃん、あっくん、大ちゃん、黄瀬は立ち上がる。


「ありゃ?うわ俺、もしかしてキンチョーしてる?」

「あー、こればっかはしょーがねーな」


黄瀬は手の震えを抑えきれないようにして、コートへ出て行った。

黄瀬だけではない。

試合慣れしているはずの皆も、なんだか体が重そうだ。


「…大丈夫かしら」


そういう私も、緊張からか、スコアを持つ手が少し震える。

ううん。大丈夫よ。

昨日の身体チェックも問題なかったし、万全のコンディションのはず。


「クソ重いギブスを着せられてるようなもんだ。こればっかりは天才も凡人も大差ねーぜ」


修ちゃんは言う。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp