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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第21章 もう知らない



夕方、今日のメニューも全て終了。


「テツ!お前ずりーぞ!」

「こんな時に使わなくてどうするんですか。僕の命が関わっているんですよ」


結局、元々最後に予定されていた走り込み以外に、黄瀬が五回、大ちゃんが四回、あっくんが四回、真ちゃんが三回、ミスディレクションで征十郎の目をかいくぐったテツ君が二回、その他一・二年生がそれぞれ被害に遭った。

その度に私は苦情を受けたが、全部無視し続けた。


「肝試し大会開催ー!!」


修ちゃんをはじめとする三年生たちが嬉しそうに叫んだ。

何故こんなことになっているのか。

というと、練習を全て終わらせ、食事もミーティングも早々と終わらせた私たちが各自部屋へ戻ろうとした時に三年生に引き止められ、言われるがままについてきた結果がこれだ。


「さっちゃん…昨日言っていたのは、これのこと…?」

「うん…」


どこからか三年生の計画の情報を得たさっちゃんは、どうにか阻止しようと試みたらしいが、敢無く失敗。


「だ、だって!黙ってたらくじ無しでテツ君とペアにしてくれるって、虹村さんが!」


修ちゃんめ…、テツ君をダシにさっちゃんを買収するとは…許すまじ。


「…って、ちょっと待って。マネージャーも参加なの?」

「あたりめーだろ」


修ちゃんはいつも間にか私とさっちゃんの真後ろに立っており、そう告げる。

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