• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第20章 馬鹿っ!



その視線の先を辿ると、後輩三人が、青い顔をしていた。


「やだ、今度は顔が真っ青だわ。熱が上がってきたの?…あら?でも鼻血は止まってるわね?」

「藍川さんはちょっと黙ってた方がいいかと思います…」


テツ君が小声で言う。

もう、さっきから本当に何なのよ。


「いや、俺たちがやったわけではないんですよ…?」

「あ、あ、雨が降ってきて…仕方なかったというか」

「あの、えっと…」

「「「スミマセンでした!!!」」」

「ちょっと、皆どうしたのよ?!」


征十郎に睨まれた彼らは、先程とは違った挙動不審さを見せ、突然鼻に突っ込んでいたティッシュを抜き取り、頭を深々と下げ始める。


「あれ?皆こんなとこで何してるの?」


片づけを終えたであろうさっちゃんが、宿泊所の玄関へ入ってくる。


「さっちゃん、片づけありがとう」

「ううん、大丈夫…って、えぇぇええ?!ちょっ…カスミンどうしたの!?」


私の姿を見るなり、さっちゃんは叫び出す。

そんなにずぶ濡れな姿は驚くことなの?

別にバスケ部でこんなことなんて珍しくないと思うのだけど。


「カスミン!下着!下着透けてる!」

「……。えっ!?」

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp