• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第20章 馬鹿っ!



合宿二日目。

今日は午後から体育館が使える、ということで午前中は浜練。

天気は少し曇りで、昨日に比べたら皆やりやすそうではある。


「あ゛あ゛ーっ!華澄のせいで筋肉痛だ!!」


…そうでもなかった。

大ちゃんは私を恨めしそうに見る。


「藍川っちー。これどうにかできないっスか?」

「筋肉痛がきてるということは、筋力が上がってる証拠じゃない。良かったわね」

「鬼!鬼がいるッス!」


誰が鬼よ。本当、失礼しちゃうんだから。


「テツくーん!ふらふらしてるけど大丈夫?私が支えるよ?」

「う゛っ、大丈夫です…。というか、そんなに勢いよくぶつかってこられたら余計にふらふらします」


予想以上に昨日の練習が体に来たのか、テツ君はいつもより明らかにおかしい歩き方で浜までやってくる。


「練習が終わったら見てあげるから、ほら行った行った」

「皆ーっ!頑張ってーっ!頑張らなかったら今日のお昼は私が作るよー?」

「うちのマネージャーって本当に鬼畜だよねー」


さっちゃんの言葉を聞いたあっくんは文句を言いながら、部員一同と、体の節々を擦りながらもキビキビと浜へと歩き出す。

自分の料理を餌に出すなんて、さっちゃんもやるわね。


「…皆、そんなに私の料理嫌なのかな?」

「……」


自分がダークマスターを作り出していることをいまだ自覚しないさっちゃんは、首を傾げた。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp