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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第20章 馬鹿っ!



「去年の夏合宿は山だった。俺たちは普段通りの練習をするつもりだったのだが、藍川が余計にも足場の悪い所をわざわざ見つけてきて、そこでずっと走り込みをさせられたのだよ」

「だから余計って何よ」


さっきから失礼しちゃうわね。

普段とは慣れない、足場の不安定な場所で走り込みをするのは、足に負担が掛かりやすいというリスクはあるが、それなりの筋力や体力の向上が期待できる。

去年、夕飯の買い出しに出かけた際にそんな都合のいい場所を発見した私は、即修ちゃんに報告。見事、私の意見は通った。


「そーなんスか。でも藍川っちが言うんなら、信用できるッス!」

「もういいから早く練習に行きなさいよ」


見渡せば、他の部員は早々と体育館へ移動を始めており、ここに残るは二年生のアホばかり。

私が急かすと、彼らは大人しく「はーい」と返事をして練習へ向かった。

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