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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第19章 優勝する気あるの?



「今年は海?!」


その日の練習終了後、監督から伝言を預かった征十郎が皆にその伝言を伝えると、大ちゃんがはしゃいだように声を上げる。


「そっかぁ、今年は海か…。去年は山だったよね」

「おかげさまで、虫に五か所も刺されたわ」


私が去年のことを思い出し、うんざりした顔で答えると、さっちゃんは苦笑いを浮かべる。


「青峰、はしゃぐのはいいがこれはれっきとした合宿だ。遊びではない」

「でも海ってテンション上がるッスね!」


征十郎は、海だ海だ、とはしゃぐ二年生部員を見て、はあ、とため息をついた。


「おい、お前ら。赤司の言う通りこれは合宿なんだぞ?気合入れてけよ」


修ちゃんも征十郎同様に呆れた顔をして言っていた。

とはいいつつも、その顔は少し浮かれているようにも見える。

そう。

私たち帝光中バスケ部は例年、全中前に合宿を行う。

それは山であったり、遠く離れた街中や田舎であったり、はたまた学校であったり、今年のように海であったり…と場所は様々だ。


「ちょっと待つのだよ」

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