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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第19章 優勝する気あるの?



それから三日。

都大会は決勝を迎えていた。

あれからテツ君が大ちゃんに何をしたのかは知らないが、大ちゃんは昨日からまた笑ってくれるようになった。

そして、試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。


「試合終了ー!」

「帝光勝利ー!盤石の一位で全中出場決定ー!」


わあぁぁっ、と歓声がフロアに響く中、私たち帝光中学校は全中出場を決めた。

大ちゃんとテツ君はいつものように笑顔で拳を合わせており、私は安堵の息をついた。





本格的な夏休みに入ったが、全中を一か月後に控えている私たちに夏休みなど存在するわけもなく、毎日練習に明け暮れる。


「うおおい!寝んな黒子ぉ!」


修ちゃんの叫び声が体育館でこだまする。

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