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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第4章 深く考えるのは止そう



「俺たちの大事なマネージャーに手ぇ出した不届きモンだ」

「へぇー。じゃあ俺もヒネリつぶしちゃおうかなー」


修ちゃんが意地悪く笑うと、あっくんはゆっくりと手を彼らの方へ伸ばす。


「「す、す、すんませんっしたー!!!」」


そう言い残すと、二人組の彼らは一目散に逃げて行った。


「あ゛あ゛ー?!逃げんなよ!殴れねーだろ!」


そう言って彼らのあとを追いかけようとする祥ちゃんの首根っこを修ちゃんはしっかりと捕まえた。

そして、征十郎の後ろに隠れた私の方を向き、


「こんっの、馬鹿野郎っっ!!ひとりで行くとか何考えてんだ!!」


と、私を怒鳴りつけた。

思わず体がビクッとし、征十郎の腕をギュッと握った。


「ったく、華澄の姿が見当たんねーと思ってエリカさんに聞いてみたら、青峰のバッシュの紐買いに行ったとか言われて心配して見に来てみれば…」

「ご、ごめんなさい…」


こんなに怒った修ちゃんを見たのは久しぶりで、つい素直に怖くなり、征十郎に助けを求めるような視線を送ると、彼と目があった。


「今回は俺も虹村さんと同じ意見だ。俺たちが来なかったらどうなっていたかわかるかい?」

「……」


征十郎の言葉がごもっともすぎて私は俯く。


「ったくよぉ、俺が紐買ってきてくれとか頼んだのが悪いんだけどよ。それでも誰か連れて行けよな」

「全くなのだよ。先輩方に頼みにくいのであれば俺たちがいたではないか」

「てか、俺もコンビニ行くつもりだったんだしー。言ってくれれば良かったんじゃーん?」


大ちゃんと真ちゃん、あっくんが口々に言う。

私、本当にみんなに迷惑かけちゃったんだな…。
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