• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第16章 やめときな



「…紫原のいつもの悪い癖なのだよ」

「え、まさか…また?今度は何を言ったの?」

「詳しくは聞いてない」


最近あっくんと仲がよろしくない真ちゃんは、「全く、どうしようもない奴なのだよ」と、平然と練習を続けるあっくんを睨みつけた。


「俺、聞いたッスよ。なんか…『イラつくんだよね』とか『その程度の才能で頑張れば何とかなるとでも思ってんの?』とか『やめた方がいいんじゃない』…って言ってたッス」

「はあ…」


黄瀬から聞いた詳細に私は頭を抱えてため息をついた。


「え、あれ?黒子っち?何やってんスかね?」


黄瀬が驚いたような声をあげ、そちらに目を向けると、コートの真ん中でテツ君とあっくんが睨みあっている。


「今度は何なのよ…」


大方、テツ君が先程のことであっくんに申し立てでもしているのだろう、と私は二人を見た。


「ヒネリつぶすよ、黒ちんでも。俺なんか間違ったこと言った?」

「あそこで言う必要はありませんでした」

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp