• テキストサイズ

青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第16章 やめときな



帝光祭の終わり、全中の予選が着々と近づいてくる今日この頃。

去年と同様に白金監督の練習は、これまでの練習がお遊びに感じるかのような厳しさで、マネージャーの私たちも大変だ。

そして、先日の試合において、とうとう黄瀬はスタメン入りを果たしていた。

くっ、どこまでも憎たらしい奴だわ。…なんて思いながらも、どこか一安心したような自分もいた。


「征十郎?どこへ行くの?」

「ああ、ちょっとコーチたちと話があってね。少しの間席を外す。その間、練習を頼むよ」

「修ちゃんも行くの?」

「ああ」

「そう、わかったわ」


そう言って、現主将の征十郎と元主将の修ちゃんは練習を抜けた。

さっちゃんも今日は今度二軍は試合があるから、ということでそちらの方へ行っていて不在だ。


「~っ」

「え?ちょ、ちょっと…どこへ行くの?!」


普段通りに練習を見ていると、昨日二軍からあがってきたばかりの二年生がひとり、泣きそうな顔をしながら体育館を出て行った。


「真ちゃん?何が起きたの?」


私は近くに立っていた真ちゃんに何が起こっているのか尋ねた。

/ 458ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp