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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第15章 これが恋というものか



大ちゃんは少し怒ったような顔をするが、この雰囲気が楽しいらしく、すぐに笑顔に戻る。


「ああもう!並ばないならそのまま撮るっスよ!タイマーセット!」

「え、写真に入るの?」

「あれ本気だったんスか?!」


私が黄瀬に言うと、いつものキメ顔が少し崩れて、慌てたように黄瀬が私に振り向いた。

そうこうしている内にカメラのタイマー音が早くなっていく。


「全員カメラを見ろ」

「「「はーい」」」


征十郎の声に皆で返事をした瞬間に、カメラはパシャッと音をたてた。


「きーちゃん、どう?ちゃんと写ってる?」

「ばっちりッスよ!焼き増しして皆にあげるッスね」


後日、黄瀬から貰った皆の写真は、いつでも見れるように私の手帳に挟んだ。

ちなみに、修ちゃんと久保田先輩からは私とのツーショット写真以外に無理に愛想を振りまく私の盗撮写真がその日のうちに大量に送られてきたのは、また別の話。

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