第15章 これが恋というものか
「皆で写真撮ろうよー!」
「あ、いいッスね!俺カメラ持ってるし、皆近寄って!」
「黄瀬は撮る係で、写真に入らないでね」
「酷いッス!ちゃんとセルフタイマー使うッス!」
私が悪戯っぽく言うと、黄瀬はわざとらしく泣いて見せた。
「え、面倒くせーな」
「そんなこと言わないの!」
あまり乗り気じゃなさそうに大ちゃんが言うが、さっちゃんの手に掛かれば、大ちゃんもきちんと真ん中に寄る。
流石は幼馴染ね。
「真ん中に写ると早死にするというな」
「えー。じゃあミドチン真ん中行ってよー」
「何故そうなる!」
真ちゃんとあっくんのやり取りが面白くて、私は征十郎と顔を見合わせてクスッと笑った。
「じゃあ僕が真ん中になります」
「や、ダメだよテツ君!真ん中は青峰君でいいよ!」
「何で俺なんだよ!」
「殺しても死にそうにないじゃなーい」
「「「確かに」」」
さっちゃんの言葉に大ちゃん以外の全員が同感した。
「お、お前ら…」