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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第14章 真面目に聞いているの



その日の放課後。

もうすぐ練習が始まるというのにテツ君と祥ちゃんの姿が見当たらない。

さっちゃんはテツ君とついでに祥ちゃんを探しに行った。


「華澄」

「修ちゃん。ねぇ、祥ちゃんはいつものことだけど、テツ君までどこに行ったのかしら。もうすぐ始まるっていうのに…。今さっちゃんが探しに行ってるのだけど」

「…灰崎は、辞めた。だから灰崎の分の身体管理表と分析データはもう捨てていい」


…え?辞めた…?


「や、辞めたってどういうこと?もう少しで全中の予選が始まるのよ?」

「詳しくは赤司に聞け」


修ちゃんはそれだけ言っていつものように練習前のストレッチを始めてしまった。

赤司に聞けって、征十郎が何か知ってるってこと?

その時、以前帰り道で征十郎と真ちゃんと祥ちゃんの話をしていたのを思い出した。


『…いや、少し違うな』


…いや、そんなまさか。

だけど、あの時の「怖い」顔をした彼ならやりかねない。

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