第13章 覚悟してね?
「そういえば藍川っちと桃っちはどうだったんスか?」
黄瀬は私たちの方を振り向き、尋ねてくる。
「私は少し上がって、35位だったよ」
「私はどっかのお馬鹿さんたちに教えてたおかげで下がったわ」
「どっかのお馬鹿さんって、俺と黄瀬のことか?」
「それしかないのだよ」
そう。
あの究極に馬鹿二人に国語と社会を教えていたおかげで、頭から数々の珍解答が離れず、前回5位だった私の成績は9位。
10位以内にギリギリ滑り込んだ、という感じだ。
「何を話しているんだい?」
「征十郎」
「おう、これ見ろよ」
征十郎が私たちが何やら話しているのに気付き、こちらへ向かってくる。
大ちゃんに渡された成績表を受け取り、征十郎はそれをまじまじと見る。
「相変わらず散々だが、青峰にしては頑張ったじゃないか」
「だろ?」
「赤司」