第13章 覚悟してね?
「大ちゃんが下から50位!?」
「きーちゃんも下から70位!?嘘でしょ?!」
中間考査も終了し、順位が出た今日。
いつもなら下から10位以内には入っている大ちゃんが、なんと下から50位だというのだ。
黄瀬も、大ちゃんとさほど変わらない成績だったにも関わらず、こちらも下から70位。
「俺はやればできんだよ」
「青峰君、凄いよ!」
さっちゃんは手を叩いて喜んだように言う。
ドヤ顔で私とさっちゃんに中間考査の成績表を見せる大ちゃん。
黄瀬もピースをしながら嬉しそうに私たちに成績表を見せる。
「藍川、桃井。それは決して凄いことではないのだよ」
「あれだけやって、その順位っておかしいんじゃねーのー?」
真ちゃんとあっくんは二人を褒める私とさっちゃんを見て、「甘やかしすぎ」と言った。
ちなみに今回のテストで真ちゃんは2位。
あっくんは11位だった。
「順位上がったからいーじゃねーか」
「そうっスよ!俺こんなに成績良かったの初めてッス!」
そこにテツ君がやってきた。
黄瀬は早速、自慢げにテツ君に成績表を見せる。
「順位上がったんですね。おめでとうございます」
「ありがとうッス!」
「あれだけ馬鹿だったのに…人は成長するんですね」
そう言うテツ君は前回とさほど変わらない成績だったらしい。