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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第13章 覚悟してね?



「それより赤司」


真ちゃんが食べる手を止め、征十郎の方を向きながら言う。


「午後は少しやり方を変えないか?今のままでもいいのだが、文系教科に関しては俺より藍川の方ができるのだよ」

「確かに…。私も国語とか社会は得意だけど、理科は真ちゃんの方がずっと成績いいものね」


おそらく、下位二名の馬鹿にはそれでも通用するのだろうが、午前中で黄瀬に教えるのが相当堪えたのか、真ちゃんは言った。


「そうだな。気分転換にいいかもしれない」

「俺はどっちでもいいよー」


話し合った結果、理系教科が得意な真ちゃんとあっくんが理科と数学を担当。

文系教科が得意な私が国語と社会。

オールマイティな征十郎は主に英語だが、総指揮官として配置された。

そして再開された午後の部。

まず最初に私が受け持った馬鹿は大ちゃん。


「ちょっと…どうして『一丸』を『いちまる』と読むの?!」

「これ『いちがん』って読むのかよ。初めて知ったぜ」


予想以上なお馬鹿さに私は開いた口が塞がらない。

征十郎は先程まで、こんな馬鹿を相手にしていたのか。


「征十郎、私本当にあなたを尊敬するわ」

「それは光栄だね」


涼しい顔で英語をテツ君に教える征十郎に尊敬の眼差しを送った。

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