第13章 覚悟してね?
「ねー、もうお昼の時間だよー?」
あっくんが時計を見ながら言う。
時刻はちょうど十二時を回ったところだ。
「お前はずっと菓子を食っていたではないか」
「それとこれは別ー」
真ちゃんがあっくんのまわりに散らばる大量のお菓子のゴミの山を見ながら言った。
すると、部屋の扉を、コンコンと叩かれ、外から「お昼用意したよ」とテツ君のお婆ちゃんと思われる人物の声がした。
テツ君は立ち上がり、ドアを開き、「ありがとうございます」と言い、お昼ご飯が乗っているであろうトレーを受け取った。
「一旦お昼休憩にしませんか?と言っても昨日の夕飯の残りなのですが…」
テツ君の一言で、私たちは昼休みを取ることにした。
「…普通ッスね」
「あんたいい加減にしなさいよ」
昨日の黒子家の夕飯…それは定番のカレー。
それを見てもまた黄瀬は失礼なことを呟いたので、流石に私は叱った。
「美味しー!ね、テツ君、すっごく美味しいよ!」
「そりゃさつきが作ったモンと比べりゃ、なんでも美味いだろ」
「それどういう意味よ!」
大ちゃんとさっちゃんは口喧嘩を始めるが、誰もさっちゃんをフォローできる者はいなかった。