第13章 覚悟してね?
全員が順位を言ったところで、成績は上位が順に征十郎、真ちゃん、私、あっくん。
下位はさっちゃん、テツ君、黄瀬、大ちゃん、となった。
「ってことは…。げっ!俺、緑間っちッスか!?」
「げっ、とは何なのだよ」
「じゃあ、俺は桃ちんだねー」
「私は…テツ君?」
「えっ?!」
成績順にいくと、征十郎と大ちゃん、真ちゃんと黄瀬、私とテツ君、あっくんとさっちゃん、ということになる。
が、私の相手がテツ君だと知った瞬間、さっちゃんは凄い勢いで私の方を振り向く。
「カスミン、ズルい!代わって!」
「そんなこと言われても…」
「テツ君とマンツーマンなんて羨ましすぎるー!!」
ズルいの減ったくれもない。成績順でそう決まってしまったのだから。
大体、成績が似通ったさっちゃんとテツ君がマンツーマンにしたところで何になるのか。
「桃井さん。赤司君がそう言うのですから仕方ありませんよ」
「うぅ…」
テツ君に諭されたさっちゃんは力なく項垂れる。
それを見ていた征十郎は、一つため息をつき、また提案を出す。
「…ならば桃井は華澄に教われ。黒子は紫原だ。これならば問題ないだろう」
征十郎に言われたさっちゃんは、「今日はそれで我慢する」と答えた。