第13章 覚悟してね?
「そんなの、青峰君は赤司君で決定じゃん」
「あ゛あ゛っ?!何でだよ!」
「僕もそれが妥当だと思います」
「テツまで何言いやがんだ!」
激しく征十郎から教わる、ということを拒否する大ちゃんだったが、彼以外の全員がそれに納得して、大ちゃんは征十郎とのマンツーマンが決定した。
「他の人はー?どーなんの?」
「はいはい!私、テツ君に教わる!」
「…僕、そこまで頭よくありませんよ」
「ならばこうしよう」
征十郎がまた一つ提案を出す。
「全員、学年末テストの順位を言え」
「じゅ、順位ッスか!?」
黄瀬が慌てたように言う。
その理由を知るのは奴の成績を知ってからのこと。
「…あんた、一度見たものは完璧に出来るんじゃなかったの」
「それは動きだけッス」
意外にも黄瀬の成績は大ちゃんと並ぶほど壊滅的だった。