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青春あやまち論 【黒子のバスケ】

第13章 覚悟してね?



聞くところによると、昨日テツ君は手首を軽く捻挫していたらしく、部活も勿論見学していた、という。

だが、テツ君ならば帰りに寄り道をしてでもひとりバスケをしてしまうだろう、と予測した征十郎は、さっちゃんにテツ君を「寄り道をさせず、真っ直ぐ帰らせてくれ」と指令を出していたらしい。

にもかかわらず、沢山の寄り道をした上に結局テツ君は皆と一緒になってバスケをしてしまった。

この後、皆が征十郎に説教を食らったことは言うまでもない。


「…というわけで勉強会を開く」

「何が、というわけだ」


長い長いお説教の後、征十郎が突然言い出した。

勿論、勉強がイマイチな大ちゃんは猛反対。


「青峰、これはお前のためを思って言っているんだ」


長いお説教で、はじめは「あれほどバスケをするなと言っただろう」という話から始まったのだが、段々と話は大ちゃんの成績の話へと変わり、現在に至る。


「テスト期間で部活が休みだとしても、お前なら毎日のように勉強もせずにどこかへバスケをしに行ってしまう可能性しかない。ならば、勉強会を開いて監視していれば何の問題もないだろう」

「問題だらけじゃねーか!何で俺がお前に監視されなきゃいけねーんだよ!」

「青峰君…ここは赤司君の言うことに従おうよ。昨日のこともあるんだし…」

「桃井さん。僕のせいですみません」

「ううん!テツ君は何も悪くないよ!」


さっちゃんはシュン、とするテツ君を前に、顔を赤くして両手をブンブンと振りながら否定する。

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