第13章 覚悟してね?
何気なく純粋に気になっていたので聞いただけなのに、皆は私がそう言った途端に固まってしまった。
「5対4…?」
固まった皆とは逆に征十郎が私の言葉に反応する。
「?昨日偶々公園を通りかかったら皆が高校生とバスケしてるのが見えたの。えーっと確か…。大ちゃんと真ちゃんと黄瀬と…あとテツ君」
「ちょっ…、カスミン!」
「?」
私が昨日見たことを征十郎に伝えると、さっちゃんは何故か慌てたように声をあげた。
「…お前たち。どういうことか説明してもらおうか」
何故か怒ったような表情で彼らを見る征十郎に、私は首を傾げた。
「ちょっ…オイ…華澄ーっっ!!」
大ちゃんが悲鳴にも近い声で私を非難するように叫んだ。